質量分析セミナー(MALDI-TOFMS)

近年の高度な技術的課題や厳密な品質管理への迅速な取り組みにおいて、先端分析設備の果たす役割がますます重要になってきています。当設備共用部門では、先端分析設備の計画的な整備・更新を行うと共に、広く学内外の皆さまにご活用いただけるよう活動しております。
本講演会では、昨年度更新した マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間質量分析計(MALDI-TOFMS;JMS-S3000 SpiralTOF™-plus 2.0)について、日本電子株式会社様から講師をお招きし、装置の基礎的な原理から実際の測定事例、最新の分析技術の動向をご講演を頂く運びとなりました。
また、希望者にはセミナー終了後に実機の見学を行います。併せて、学内外問わず分析のご相談等もお受けいたします。
皆さまの教育活動をはじめ、研究開発ならびに企業経営に当設備共用部門をご活用いただく契機として、本講演会へのご参加をお待ちしております。

プログラム

日 時:2023年9月20日(水) 13:30~16:30
場 所:名古屋工業大学22号館プレゼンテーションルーム(交通アクセス
※Microsoft Teamsによるオンライン配信あり(簡易接続マニュアルpdf
参加費:無料

13:30 ~ 13:35
開会挨拶
名古屋工業大学 産学官金連携機構 設備共用部門長 永田 謙二

13:35 ~ 15:35
「高分解能MALDI-TOFMS “SpiralTOF™-plus 2.0″の基礎と活用術」
日本電子株式会社 MS事業ユニット MSマーケティング部 MSマーケティング企画G
佐藤 貴弥 氏

MALDI-TOFMSはイオン化促進のためのマトリックス試薬を適切に選択することで幅広い分子量域・極性の化合物の分析が可能です。本発表では、MALDI-TOFMSの適切な試料調製からSpiralTOF™-plus2.0の装置原理・特長についてご紹介します。また、様々な化合物の分析事例や、高分子材料分析におけるNMRやPy-GC-MSなどの分析手法との相補的解析例もご紹介いたします。

(主な発表内容)
・MALDI-TOFMSの装置原理と特長
・MALDI-TOFMSでの適切なイオン化のためのサンプル調製
・SpiralTOF™-plus2.0の 各モードの活用法とパラメータ設定
・MALDI-TOFMS測定事例(生体物質から高分子材料まで)
・高分子材料を中心にしたNMR, Py-GC-MSとのコラボレーション解析事例

15:35 ~ 15:40
閉会挨拶
名古屋工業大学 産学官金連携機構 設備共用部門 質量分析室 設備取扱責任者 北川 慎也

15:40 ~ 15:50
休憩・移動

15:50 ~ 16:30
MALDI-TOFMS見学会
※現地参加の希望者のみ
※1度に5名・10分程度での見学となりますので、参加希望人数によって時間は変動します
※見学の後に相談もお受けします(最大17時まで)

お申し込み

※申し込み受け付けは終了いたしました。多数ご参加頂き誠にありがとうございました。
出席者:109名(教職員:10名、学生:8名、学外:91名;現地参加:16名、Web:93名)