新共用プロジェクト

液体クロマトグラフ質量分析計

メーカー島津製作所
型番(形式)LCMS-2020
設置場所19号館619室
管理室RCS-VI
公開範囲学内のみ

超高速液体クロマトグラフが付属した質量分析装置です。正・負のイオンを同時測定可能で、1測定あたり5分程度の高速測定が可能です。また、エレクトロスプレー法(ESI)と大気圧化学イオン化法(APCI)の2種類のイオン化インターフェイスを切り替えて使用可能です。ESIでは高電圧の場に溶液を噴霧させイオンを生成します。一方、APCIでは溶液を噴霧させた後、コロナ放電によりイオンを発生させます。このイオン化手法の違いにより、測定物質によって有利なイオン化インターフェイスを選択可能です。ESIでは、糖、ペプチド、タンパク質、ポリマーなど極性が高くイオン化しやすい高分子の物質が有利で、APCIでは、医農薬、脂質、化成品、アミノ酸などの極性が低くイオン化しやすい低分子の物質が有利です。下図のように、同一物質でもそれぞれの手法によって得られる強度は異なり、APCIの使用によってESIでは見えにくいピークを高強度で検出可能になります。

装置性能および仕様

質量範囲10~2000m/z
検出イオン正イオン
負イオン
測定モードESI / APCI

分析対象

分析対象溶液状態の有機・無機物質の質量分析が可能
基本的に0.1M以下の濃度で使用。

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