物理・表面計測系
電界放出型電子プローブマイクロアナライザ(EPMA)
メーカー | 日本電子 |
---|---|
型番(形式) | JXA-8530F |
設置場所 | 22号館402室 |
管理室 | X線マイクロアナライザー室 |
公開範囲 | 学内外 |
技術職員 | 配置あり |
学内利用 | 機器分析受付システム |
学外依頼 | 大学連携研究設備ネットワーク |
電子プローブマイクロアナライザー(FE-EPMA)は固体表面に電子線を照射し、二次電子や反射電子などによる像観察と同時に、試料から発生する特性X線を検出して、構成元素とその量を測定することができる。金属、半導体、セラミックス、鉱物などの定量分析、定性分析、さらに線分析、面分析、相分析ができる。また、本装置には軟X線分光器を有しており、軽元素の分析も可能です。
装置性能および仕様
分析元素範囲 | WDS : Be~U EDS : B~U |
---|---|
X線分光範囲 | WDS分光範囲 : 0.087〜9.3nm, EDSエネルギーレンジ : 20keV |
X線分光器数 | WDS : 3基 EDS : 2基 |
加速電圧 | 1~30kV |
照射電流範囲 | 10-12~ 5×10-7A |
二次電子分解能 | 3 nm (WD:11 mm, 30 kV) |
分析条件最小プローブ径 | 40 nm (10 kV, 1×10-8 A) 100 nm (10 kV, 1×10-7 A) |
走査倍率 | × 40 ~ × 300,000 (W D:11 mm) |
軟X線分光器 | 検出限界:20 ppm(カタログ値) 分解能:0.3 eV(Al-L発光スペクトル 73 eV測定時) 回折格子:ラミナー型収差補正不等間隔溝回折格子 CCDカメラ:軟X線分光器用背面照射型X線CCDカメラ 取得エネルギー範囲:50-170 eV (回折格子JS50XL)、70-210 eV (回折格子JS200N) |
大気非曝露 | トランスファーベッセルあり |
遠隔観察 | Microsoft Teams等のWeb会議システムを用いた遠隔の立ち会い測定が可能 |
分析対象
状態 | 固体 |
---|---|
物質 | 金属、半導体、鉱物、高分子、セラミックス |
試料サイズ | 通常:30 mmφ × 20 mm以内 最大:100 mm × 100 mm × 50 mm(高さ調整機構が必要) 粉末の場合:インジウム圧着に数mg必要 |
分析不可 | 水分やガスを多く含むもの、磁性材料 |
測定例
岩石(エクロジャイト)の元素マッピング
ご依頼時に必要な情報
- 測定の目的
- 試料の個数
- 試料の大きさ(試料単体の大きさと樹脂包埋されている場合はその大きさ)
- 試料の状態(樹脂包埋→SiC研磨→最終は1μmダイヤモンドペーストバフ研磨、樹脂包埋のみなど詳細に)
- 薄膜の場合、その膜厚
- 測定種類(定性・定量・マップ・ライン から選択)
- 測定範囲(定性・定量は【スポット、20μmφ】、マップ・ラインは【30×30μm、30μm】など詳細に)
- 測定点数(1試料5箇所定量など)
- 試料含有元素(わかる範囲で)と各元素の大まかな含有量(wt%)
- 測定希望元素(マップ・ラインの場合のみ)
- 導電性の有無(試料単体の導電性と樹脂包埋されている場合はその導電性)
- 磁性の有無
- 腐食性の有無
- 毒性の有無
- 結晶性の有無(ある場合は多結晶か単結晶か)
- 水分・ガス等の含有の可能性の有無